自宅で極める!本格パエリアの作り方とスペインワインの完璧な選び方
「家でパエリアを作ってみたけれど、ベチャッとしてしまう」「お店のような深いコクが出ない」と悩んだことはありませんか?スペイン料理の華であるパエリアは、いくつかの重要なポイントを押さえるだけで、家庭でも驚くほど本格的な味に仕上がります。
さらに、その一皿に最適なスペインワインを添えれば、食卓は一気に本場マドリードやバルセロナのバルに早変わりします。
この記事では、失敗しない本格パエリアのレシピと、料理の味を引き立てるマリアージュの秘訣を詳しく解説します。
1. 失敗しない!本格パエリアを作る3つの黄金ルール
パエリアを美味しく作るためには、日本の炊き込みご飯とは異なる「パエリアならではの調理法」を理解することが大切です。
ルール1:お米は絶対に洗わない
日本の家庭料理ではお米を洗うのが一般的ですが、パエリアでは乾燥したままのお米を使います。表面のデンプン質を残すことで、スープの旨味を米の芯までしっかりと吸い込ませ、パラッとした食感に仕上げることができるからです。
ルール2:具材の「旨味のベース」を丁寧に作る
パエリアの味の決め手は、魚介や肉を焼いた時に鍋に残る「焼き跡」にあります。最初に具材をオリーブオイルでしっかり炒めて取り出し、その鍋で野菜とお米を炒めることで、素材の旨味を余さずお米に閉じ込めます。
ルール3:調理中は絶対にかき混ぜない
スープを入れてからは、お米を触るのを我慢しましょう。かき混ぜるとお米から粘り気が出て、ベチャベチャした仕上がりになってしまいます。じっと待つことで、底に香ばしい「ソカラ(おこげ)」が形成されます。
2. 決定版!魚介たっぷり本格パエリアのレシピ
家庭にあるフライパン(26cm程度)でも作れる、再現性の高いレシピをご紹介します。
材料(2〜3人分)
お米:2合
海老、ムール貝(またはアサリ)、イカ:適量
鶏もも肉:100g
玉ねぎ、パプリカ、ニンニク:各みじん切り
トマトピューレ:大さじ2
サフラン(なければターメリック):少々
コンソメスープ(または魚介だし):約400ml
オリーブオイル、塩、レモン:適量
調理手順
具材のソテー: フライパンにオイルを引き、海老と鶏肉を焼き色がつくまで炒めて一旦取り出します。
ソフリットを作る: 同じフライパンでニンニク、玉ねぎ、パプリカを弱火でじっくり炒め、トマトピューレを加えて水分を飛ばします。これが味の土台(ソフリット)になります。
お米を炒める: お米を投入し、オイルが全体に回って透き通るまで炒めます。
炊き上げ: 温めたスープにサフランを溶かし、フライパンに注ぎます。具材を上に並べ直し、中火で5分、その後弱火で12〜15分ほど加熱します。
蒸らしと仕上げ: パチパチと音がしておこげの香りがしてきたら火を止め、アルミホイルを被せて5分蒸らします。最後にレモンを添えて完成です。
3. 料理を格上げするスペインワインの選び方
スペインは世界最大級のワイン生産国です。パエリアの種類に合わせてワインを選ぶことで、食事の満足度は何倍にも膨らみます。
海鮮パエリアには「アルバリーニョ」
スペイン北西部ガリシア地方で作られる「アルバリーニョ」という白ワインは、海のワインとも呼ばれます。爽やかな酸味とミネラル感が、海老や貝の塩気と絶妙にマッチします。
お肉のパエリアには「テンプラニーリョ」
鶏肉やウサギ肉、生ハムなどを使った力強いパエリアには、スペインの代表的な赤ワイン用ブドウ品種「テンプラニーリョ」がおすすめ。リオハ産の熟成された赤ワインは、おこげの香ばしさと最高に合います。
迷ったら万能な「カヴァ(Cava)」
どんなパエリアにも寄り添ってくれるのが、瓶内二次発酵で作られる本格スパークリングワイン「カヴァ」です。キリッとした泡が、オリーブオイルの油分をさっぱりと流してくれ、次の一口をより美味しくさせてくれます。
4. 専門家が教える!さらにおいしくする裏ワザ
サフランの香りを引き出すコツ
サフランは使う直前に少量のぬるま湯に浸しておくか、アルミホイルに包んで軽く炙ってから手で揉み解すと、香りと色がより鮮やかに出ます。
豪華に見せる盛り付け術
パエリアは見た目もご馳走です。パプリカは赤と黄色を使い、レモンはくし形に切って放射状に配置しましょう。最後にパセリを散らすだけで、レストランのような色彩豊かな一皿になります。
5. まとめ:パエリアを囲んで豊かな時間を
本格的なパエリアは、時間をかけて丁寧に作る過程そのものも楽しみの一つです。香ばしい香りが部屋に広がり、色鮮やかな鍋をテーブルの真ん中に置けば、家族や友人との会話も自然と弾みます。
お米は洗わず、旨味を吸わせる。
底の「おこげ」を育てる。
料理に合わせたスペインワインを用意する。
このポイントを守るだけで、あなたの料理の腕前はプロに一歩近づきます。まずは今週末、お気に入りのワインを一本用意して、キッチンに立ってみませんか?